2020年8月に開催予定だった第41回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルは、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響により、残念ながら中止となってしまいました。音楽祭は開催できませんが、今年参加を予定していた講師の先生方7名からメッセージをいただきましたのでご紹介します。
第5回目は、チェロのヴォルフガング・ベッチャー先生からのメッセージです。
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルが中止となり、とても残念です。ドイツでも、バーデン=バーデンのカール・フレッシュ・アカデミーやグスタフ・マーラーユーゲントオーケストラなど、多くのイベントが中止となりました。弦楽四重奏曲、三重協奏曲、六重奏曲などベートーヴェンはチェリストにとっても大変興味深いテーマです。若い受講生の皆さんは、デュポールの教本を勉強すると良いでしょう。また次回皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
It is very sad news that Kusatsu Academy & Festival is cancelled. Also in our country, Flesch-Akademie and G.Mahler Youth Orchesra and many more events are cancelled. I think that Beethoven is a very interesting subject, also for cellists: string quartets triple concerto, Septet and many more pieces. The young cellists should study the Duport’s etudes. I am looking forward to seeing you all next time.
ヴォルフガング・ベッチャー
チェリスト / 第5回(1984年)から計13回参加。
ミュンヘン国際音楽コンクール入賞。H.v.カラヤン、S.チェリビダッケ、小澤征爾、D.バレンボイム等著名な指揮者と主要なオーケストラで共演。1976年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者の地位を退いた後、ソリストおよび室内楽奏者としての演奏に専念し、ヨーロッパ各地で数多くのマスタークラスを行うなど、熱心な音楽・教育活動を行う。多くの作曲家が彼に作品を捧げていて、A.ライマン、G.クレーベ等の作品の初演を行っている。現在、ベルリン芸術大学名誉教授。
ヴォルフガング・ベッチャー先生の詳しいプロフィールはこちらからどうぞ
次回は、明日8月6日(木)にブルーノ・カニーノ先生(ピアノ)からのメッセージをご紹介します。