草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルでは、マスタークラスの受講生を支援する制度を設けております。
そのひとつである遠山基金奨学制度は、当音楽祭が発足する際の実行委員長であり、第11回から第30回まで音楽監督を務めた遠山一行氏の遺志により設立され、音楽家を目指す方々の学びを支援してまいりました。
2023年の募集に先立ち、昨年度奨学生の吉川隼介さんのレポートをご紹介いたします。
吉川 隼介(第42回草津夏期国際音楽アカデミー オーボエクラス)
草津夏期国際音楽アカデミーに参加をして僕は様々な刺激を受けることができました。
まずたくさんの同じ楽器を学ぶ仲間に出会う事ができた事はとても大きな印象に残っております。
2週間を共に過ごした仲間の楽器との向き合い方、音楽との向き合い方にとても刺激を受けました。仲間の賢明に向き合っている姿を見ると僕も頑張らないと、と思い2週間で自分の楽器や音楽に対する向き合い方も大きく成長できたと思います。
また、オーボエクラスの仲間だけではなく、同じ宿に宿泊していた様々な楽器の受講生の朝早くから始まり、夜遅くまで練習している音を聞くと自分の練習のモチベーションにも繋がりました。たくさん練習できる環境を与えてくれたペンションの方々にもとても感謝しております。
次に毎日素晴らしい演奏家の演奏を聴くことができたのはとても大きな収穫があったと感じます。一流の演奏家の演奏はすごく心に刺さる物があり、毎日高揚感に溢れ、2時間のコンサートはあっという間に終わっていました。
このコンサートはソロの演奏からオーケストラの演奏など様々な形態で行われていてすごい充実感を味わえました。特に、チェンバロを用いた演奏やオルガンを使った演奏、またそれらを合わせたあまり見た事のない編成で行われる演奏を聴く事ができたのはすごく貴重な時間だったと思います。また最終日に行われたスチューデントコンサートでは受講生の演奏を聴くことができ、どの演奏も心に残り大きな刺激を受けました。
最後に1番大きく印象に残っている事は先生との出会いです。
2週間毎日行われたレッスンでは多くの事を学ぶことができました。先生の的確で分かりやすい指導を聴講することで、様々な作品を学ぶことができ、2週間でたくさんの曲の理解を深めることができたと思います。
また直ぐに変化を体感できた先生の奏法指導は僕のオーボエ人生に大きな影響を与えてくださいました。
またこれからも先生に教えて頂けるお話もして頂き、草津で先生に出会う事が出来たことはとても大きな印象に残っております。
この様な素敵な機会に参加することができたこと、遠山基金奨学生に採用して頂けたことを大変感謝しております。
今回草津夏期国際音楽アカデミーに参加をし、たくさんの出会い、たくさんの貴重な経験をさせて頂き、参加出来たことをとても嬉しく思います。
奨学制度の概要はこちらをご覧ください。
奨学制度 | 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
今年の募集要項等、詳しくは決まり次第ホームページで発表いたします。