「くさつ音楽アーカイヴ」厳選名演の14曲目は、カール・チェルニーのピアノ四重奏曲ヘ長調作品224-1より第3楽章フィナーレ。ブルーノ・カニーノのピアノ、ウェルナー・ヒンクのヴァイオリン、ルカ・ラニエリのヴィオラ、タマーシュ・ヴァルガのチェロでお届けいたします。
実演に触れるチャンスが少ない数々の作品を世界的アーティストの演奏でお届けしてきた草津の音楽祭ですが、2007年、第28回で演奏されたこの作品も、まさにそのような1曲です。チェルニーならではの鮮やかなピアノと絶妙なアンサンブルを聴かせたのは、四半世紀前より草津常連プロフェッサーのカニーノとヒンクに、イタリアの名手ラニエリ、ウィーン・フィル首席のヴァルガ。当時入手困難だった楽譜は、ウィーン楽友協会所有のチェルニー存命中の出版譜を借りて、この日の演奏が実現しました。
次回の「くさつ音楽アーカイヴ」の更新は9月11日(金)を予定しています。