「くさつ音楽アーカイヴ」厳選名演の10曲目は、バッハの2大受難曲のひとつ、「ヨハネ受難曲」BWV245より第2部の審問と鞭打ちに至るシーンを。エルンスト・ヘフリガーのテノールによる「福音史家」、大島幾雄のバスによる「ピラト」、三原剛のバリトンによる「イエス」、イェルク・エーヴァルト・デーラー指揮、草津アカデミー合唱団、フェスティヴァル・オーケストラの演奏でお届けいたします。
厳選名演の7曲目ではヘフリガーのドイツ・リートをご紹介しましたが、バッハの受難曲の「福音史家」も彼の得意役で、世界の称賛を集めています。草津では、1997年第18回の音楽祭でヘフリガー出演による「ヨハネ受難曲」の全曲演奏が実現しました。80歳を目前にしたヘフリガーが全霊を注いだ円熟のレチタティーヴォをお聴きください。
レチタティーヴォ: そこでピラトはイエスに言った
合唱: 許すのならこの男ではない、バラバだ!
レチタティーヴォ: バラバは殺人者だ
E.ヘフリガー(Ten)、三原 剛(Bar)、大島幾雄(Bas)、J.E.デーラー(指揮)、栗山文昭(合唱指揮)、草津アカデミー合唱団、草津フェスティヴァル・オーケストラ
録音:1997年8月30日(草津音楽の森国際コンサートホール)【音楽祭ライヴ録音】
次回の「くさつ音楽アーカイヴ」の更新は8月28日(金)を予定しています。