1996年までブダペストのフランツ・リスト音楽院で教鞭をとられていたピアニストのフェレンツ・ラドシュ氏が永眠されました。(享年90歳)
1934年にブダペストにてヴァイオリニスト兼ヴァイオリン教師の息子として生まれ、バルトーク・ベーラ専門音楽学校に通い、カドシャ・パルに師事されました。その後モスクワ国立音楽院でヴィクトル・K・メルジャノフに師事し、大学院で学んだ後、母国でピアニストとして活躍。
後進育成では、1969年よりリスト音楽院でピアノ及び室内楽の教授を務め、各国にてマスタークラスを行い、ケレン・ハナン、ラーンキ・デジェー、アンドラーシュ・シフなど国際的に活躍するピアニストを多く育てました。
第18回から第23回まで、毎年草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルに参加してくださいました。
ご冥福をお祈りいたします。