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草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル

STAFF BLOG

始動!2023年夏の音楽祭に向けて【第5弾】

草津夏期国際音楽アカデミーは、今年も国内外から一流の演奏家を招いた2週間のマスタークラスを開講予定です。
音楽家を志す方のためのマスタークラス受講を支援する奨学制度も設けておりますので、ぜひ関心がある方はご検討ください。

今回は昨年の遠山基金奨学生の星野花さんのレポートをご紹介いたします。

星野 花(第43回草津夏期国際音楽アカデミー ヴァイオリンクラス)

草津夏期国際音楽アカデミーが開催された約1か月後の9月半ばに、家族で再び草津に訪れました。そして思い出の場所を歩いて訪ねてみました。世界的な演奏家の方々も食事をされていたりと、毎日賑わっていて明るかったレストハウスも既に閉じられて、ガラス越しに中を覗いてみるとひっそりと静まり返っていました。

アカデミー受講時には、私は12歳でしたので、母に付き添われて参加しました。母も私も現実から離れた場所に居るような性質で、芸術、そして音楽のことばかりを考えて過ごせたアカデミーでの2週間は、二人してすいすい水の中を泳ぐ魚のようにいました。そして草津の高原の自然、特に樹木は美しく、木々を愛された、私の尊敬する大好きなベートーヴェンが、早朝の散歩ではすごく近くに感じられた気がしていました。高原の天気は時間ごとに変わって、霧の日、雨の日にもそれぞれ風情があって、毎朝わくわくして散歩に出ました。というのも私は、前日のレッスンが終わった瞬間から、もう次の日のレッスンが待ち遠しいくらいでしたので朝が来る度嬉しかったのです。

ヴァイオリンのクラスのカリーン・アダム先生には、教えて欲しい気持ちを強烈に感じました。初日の前夜にオープニングコンサートで、カリーン先生の情熱的で大らかで、しかも繊細で美しい演奏を聴いて、大きな美しいクリアな響きを自分も出したいと強く思ったのです。お会いするとイメージした通り、心が広くとてもお優しい、高尚な方でした。そしてとてもポジティブで、近くにいらっしゃるだけで私もポジティブな気持ちになっていました。レッスンも身振り手振りに真剣に教えてくださいました。私は夢中で身に付けたい一心でした。カリーン先生は熱心に教えて下さって、聴講も含めていつも大体1時間ほど遅くなって、4時間位のレッスンも、あっという間に感じるほど楽しい時間でした。それから毎日楽しみにしていたレストハウスでの食事を済ませ、ペンション(さとうPルーエ)に戻って午前中教わった復習を集中して弾き、そして夕方4時から華やかな演奏会が始まります。毎日の演奏会は今まで聴いて来なかった楽器の協奏曲なども、世界的な奏者の方々の生の演奏が大変素晴らしく、毎日が楽しみで本当に面白かったです。そして気が付くと楽しくて興奮していた疲れは、草津の気持ちの良いさらさらの温泉ですっきりと流してほっとしました。みんなそれぞれの出来事が一つ一つ楽しみで、一生懸命にその時間を味わっていたという感じでした。

アカデミーに参加している途中から留学を強く希望するようになり、カリーン先生に打ち明けると喜んで賛成してくださいました。

音楽に寄り添う人達で賑わっていた場所が、静けさに包まれていたり、アカデミーが終わるときは酷く淋しい気持ちもしましたが、世界に向かう未来が待っているので留められます。アカデミーは私の人生を大きく変えていただいた、きっかけになると思っています。

奨学制度の概要はこちらをご覧ください。
奨学制度 | 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
今年の募集要項等、詳しくは決まり次第ホームページで発表いたします。

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