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草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル

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【訃報】ヴァイオリニスト ウェルナー・ヒンク氏

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で長きにわたりコンサートマスターを務め、当音楽祭では1996年から講師を務めてくださったヴァイオリニストのウェルナー・ヒンク氏が5月21日にウィーンのご自宅で永眠されました(享年81歳)。衷心より哀悼の意を表しますとともに謹んでお知らせ申し上げます。

ヒンクさんは、当音楽祭に1996年から体調を崩される直前の2018年までの22年間、毎年、8月のザルツブルク音楽祭後に草津に駆けつけてくださり、多くの若き音楽家へのご指導と本場ウィーンの音色を披露くださいました。

愛妻家で愛煙家、そして大の焼き肉好きで有名なヒンクさん。草津でヒンクさんを探すときはまずは焼き肉店からというほど、焼き肉を好んでいらっしゃいました。
草津では十八番のモーツァルトの作品やJ.ランナー、J.シュトラウスⅡなどのウィンナ・ワルツの室内楽を多く披露くださり、また、草津のラストステージとなった2018年8月30日には、A.ヴィヴァルディの四季より「春」のソリストを務め、この先も現役続投を思わせる演奏を残してくださいました。我々の心の中にはヒンクさんの柔らかく空中に溶けて広がるような音色が今でも響いています。

故人となり姿は見えなくなりましたが、彼の奏でた音楽は必ず次世代の音楽家に引き継がれ奏で続けられると思います。ヒンクさん、たくさんの音楽と愛情を音楽祭に注いでくださりありがとうございました。安らかにお眠りください。

 

         

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