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草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル

STAFF BLOG

【Message】カリーン・アダム先生からのメッセージ

2020年8月に開催予定だった第41回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルは、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響により、残念ながら中止となってしまいました。音楽祭は開催できませんが、今年参加を予定していた講師の先生方7名からメッセージをいただきましたのでご紹介します。
最後にお送りするのは、ヴァイオリンのカリーン・アダム先生からのメッセージです。

私も他の皆さんと同じように、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルの中止を聞きとても残念に思いました。この魔法のように美しい場所で、世代を超えたアーティストと観客、そして受講生の皆さんが音楽への情熱を共有していることが、草津を特別なものにしています。だからこそ、また一緒に課題に取り組み、音楽を作ることができるよう、皆さまにお会いできることを楽しみにしています。
友達にも会えず、コンサートも旅行もできず、孤立して暮らすのは奇妙なことです。ですが、私はこの環境を最大限に活かし、家族との時間、自然の中で過ごす時間、そして特にヴァイオリンとの時間を楽しんでいます。バッハとベートーヴェンをたくさん勉強していますが、フランツ・リストの「グラン・デュオ・コンチェルタント」やデュオ・ソナタ、ニコライ・カプースチンのジャズの要素を含んだ美しいソナタなど、新しい曲も勉強しています。
全て順調にいけば、この秋にはベートーヴェンの協奏曲と、私が特に気に入っている最後のソナタ ト長調 作品96を演奏する予定です。いつの日か、これらの曲目やブラームスのピアノ三重奏曲かピアノ四重奏曲を草津でも演奏してみたいと思っています。
受講生の皆さん、健康に気をつけて、この静かな時間を有効活用してください!練習時間の大部分を技術的な勉強に費やしたり、新しい作品を勉強したり、古い作品を完璧に仕上げてみてください。そして何よりも大切なことは、ヴァイオリンを弾くときに喜びと情熱を持つことです。
皆様に次回お会いできることを楽しみにしています。マスタークラスやコンサート、そして素敵な出会いがあることをとても楽しみにしています!

So wie wir alle war auch ich sehr enttäuscht als ich die Nachricht von der Absage des Festivals in Kusatsu erhalten habe.
Die Verbindung von Musikern und Publikum in ihrem gemeinsamen Enthusiasmus für Musik an diesem magisch schönen Ort macht Kusatsu so besonders und unverwechselbar. Besonders ihr, liebe Studenten, seid mir ein besonderes Anliegen! Deshalb freue ich mich schon sehr auf nächstes Mal, um wieder gemeinsam studieren und musizieren zu können!
In dieser seltsam fremden Zeit der Isolation habe ich viel Zeit mit meiner Familie, in der Natur aber vor allem auch mit meiner Geige verbracht. Am meisten habe ich mich mit Bach und Beethoven beschäftigt. Aber ich habe die ruhige Zeit auch für das Kennenlernen neuer Werke genützt, u.a. Franz Liszt ‚Grand Duo Concertant‘ und seine Duo-Sonate und eine tolle Sonate mit vielen Jazz-Elementen von Nikolai Kapustin. Wenn alles gut geht, werde ich im kommenden Herbst das Violinkonzert von Beethoven und auch die letzte Sonate Op.96 in G-Dur, die ich besonders mag, aufführen. Beides würde ich auch gerne in Kusatsu spielen, vielleicht auch eines der Brahms Klaviertrios oder Klavierquartette.
Liebe Studenten, bleibt gesund und nützt gut die Zeit! Setzt euch Ziele. Verbringt einen großen Teil eurer Übenzeit mit technischen Übungen, lernt neue Werke und perfektioniert die alten. Und das Wichtigste: Spielt mit Freude und Begeisterung!
Ich hoffe, dass wir uns alle das nächste Mal gesund wiedersehen und freue mich auf viele intensive Unterrichtsstunden, Konzerte und wunderbare Begegnungen!

カリーン・アダム

ヴァイオリニスト / 第40回(2019年)に参加。
ウィーン生まれ。ウィーン音楽院でF.サモイル氏に師事。8歳にしてオーケストラ公演のデビューを果たす。コンクールで数々の賞を受賞した後、ウィーン・モーツァルトゲマインデで「モーツァルト解釈賞」を受賞。1981年にヨーゼフ・ヨアヒム国際コンクールで優勝。これまでに数多くのオーケストラや指揮者と共演し、室内楽でも幅広く活躍している。妹であるピアニストのドリス・アダムとのデュオ活動は、演奏活動のみならずCD録音のレパートリーも幅広い。これまでに、リンツ・ブルックナー音楽祭、ウィーン芸術週間他、多くの国内外の音楽祭にアーティストとして参加。

カリーン・アダム先生の詳しいプロフィールはこちらからどうぞ 

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