「くさつ音楽アーカイヴ」厳選名演の8曲目は、ドビュッシー晩年の室内楽の傑作「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」より第1楽章。オーレル・ニコレのフルート、セルジュ・コローのヴィオラ、篠﨑史子のハープでお届けいたします。
20世紀最高のフルート奏者と称賛され、数多くの世界的フルーティストを育てたニコレは、草津の音楽祭に5回参加していますが、彼が演奏会に出演した年には必ず、フランスのヴィオラの名手で室内楽の経験豊富なコローとの共演プログラムが用意されていました。この両巨匠に日本を代表するハープ奏者・篠﨑史子が加わったドビュッシーは、ニコレ自身の記憶にも深く刻まれた共演でした。演奏は1993年、この2年前に草津に完成したコンサートホールで行われています。
次回の「くさつ音楽アーカイヴ」の更新は8月21日(金)を予定しています。