「くさつ音楽アーカイヴ」厳選名演の6曲目は、ドビュッシー最晩年の名品チェロ・ソナタより第1楽章「プロローグ」。ピエール・フルニエのチェロ、遠山慶子のピアノでお届けいたします。 第1回にもチェロの名手ジャンドロンが参加していた草津の音楽祭ですが、1985年に行われた第6回には、同じフランス出身の20世紀を代表するチェロ奏者フルニエが登場しました。共演はドビュッシー演奏にも定評ある遠山慶子。草津町の天狗山レストハウスを満たした気品高い演奏は、多くの人々に感銘を与えました。2年後の草津再訪を約束し、帰国したフルニエ。しかし5か月後に急逝し、待ち望まれた再訪は実現しませんでした。
P.フルニエ(Vc)、遠山慶子(Pf)
録音:1985年8月24日(草津町天狗山レストハウス)【音楽祭ライヴ録音】
次回の「くさつ音楽アーカイヴ」の更新は8月14日(金)を予定しています。