「くさつ音楽アーカイヴ」厳選名演の17曲目は、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299(297c)より第2楽章アンダンティーノ。ヴォルフガング・シュルツのフルート、吉野直子のハープ、キンボー・イシイ指揮、草津フェスティヴァル・オーケストラの演奏でお届けいたします。
草津の音楽祭には数々の名フルーティストが参加していますが、ウィーン・フィルの首席を務めたシュルツもそのひとり。師のニコレ、その師のA. ジョネも草津のプロフェッサーに名を連ねています。1998年から合計10回、草津の音楽祭に参加したシュルツですが、その間、ニコレとシュルツが師弟で顔をそろえた贅沢な年もありました。シュルツ急逝の前年、彼の最後の参加となった2012年の音楽祭は、ドビュッシーとモーツァルトがテーマということもあって、シュルツは大活躍。ここでは永年共演を重ねてきた世界的ハープ奏者・吉野直子と奏でたモーツァルトの協奏曲をお聴きください。
次回の「くさつ音楽アーカイヴ」の更新は9月22日(火)を予定しています。