第41回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルは、令和2年8月17日(月)から30日(日)に開催の予定で準備を進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の状況を鑑み、本年の開催を中止することとなりました。
この度の世界的な感染拡大を受け、海外からの入国制限措置が続く現状から、8月にヨーロッパ各地から講師を招くことは難しいと判断いたしました。また、依然として続くイベント自粛要請下の現状では、開催予定時期の状況を予測することは難しく、大勢の方々に集まっていただいて開催するマスタークラスやコンサートの実施は困難となる可能性が高くなると思われることから、参加してくださる受講生、お客様、演奏家、スタッフなど関係するすべての方々の健康と安全を第一に考え、予定していた本年の事業を中止いたします。
マスタークラスに参加する予定で準備をしていた方々、コンサートを楽しみにしてくださっていた皆様、たいへん申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。また、ご支援をいただいております助成団体および協賛社、寄付者の皆様、開催に向け準備を進めてくださった関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
1980年に日本の若い音楽家に世界の一流の演奏家から直接学ぶ機会をとはじまった「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」をこれまで40年間一度も途切れることなく、開催してくることができたということは、私たち主催者にとって本当に幸せなことでした。音楽をはじめとする芸術文化は、贅沢のためのものではなく、私たち人間の本質を支える大切なものであると私たちは考えます。このような世界的な混乱のなか、平常時以上にその音楽を必要としながらも、やむなく中止の決断をせざるを得ず、皆様にお届けできないことを大変残念に思います。
次回の音楽祭の実施については、現時点ではまだ未定ですが、いずれまた、この混乱が落ち着いた時に夏の草津で皆様にお会いしたいと存じます。引き続き、ご支援ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
令和2年5月20日
公益財団法人群馬草津国際音楽協会 代表理事 松浦晃一郎
草津町長 黒岩信忠