2017年のテーマ 「モーツァルトの奇蹟~過ぎゆく時を超えて」
草津アカデミーでは、毎年テーマを決め、そのテーマに沿って学習し、コンサートのプログラムを構成しています。
2017年、第38回のテーマは、18世紀最後の古典派の作曲家であり、その天才ぶりは21世紀の今日まで輝かしく「音楽(ミューズ)の神」としてあがめられているそのモーツァルトです。題して「モーツァルトの奇蹟~過ぎゆく時を超えて」。
18世紀は古典派(クラシック)音楽が完成する時代ですが、その中からやがて19世紀にロマン派の音楽が始まります。その中で、モーツァルトはロマン的なスタイルの誘惑に毅然として立ち向かい古典としての自分の音楽スタイルを貫き通しました。また18世紀後半は、音楽が一般庶民の中にも、楽しみとして徐々に浸透し始める頃であり、モーツァルトのオペラ「魔笛」は、ウィーンの歌手、俳優であった興行師シカネーダーが主宰する自由劇場(フライテアター)のためにドイツ語(ジングシュピールと呼ばれている)で作曲され、ウィーンの巷でヒットしました。
2017年の音楽祭では、特にモーツァルトの1781年から1791年のウィーン時代にスポットを当てて、当時巷で演奏されたモーツァルトの予約演奏会やハーモニー・ムジークといった編曲版をも含めて、その音楽を広くプログラムで紹介いたします。同時代のデュセクやハイドン兄弟の音楽も演奏し、立体的にモーツァルトの奇蹟(ミラクル)を見つける旅でもあります。
イメージイラストはモーツァルト!
草津アカデミーのポスターやパンフレットでおなじみのイメージイラスト。天狗山からモーツァルトが見下ろすウィーンのミヒャエル広場で、西村音楽監督とミヒャエル・ハイドン、ヨーゼフ・ハイドン、ベートーヴェンがおしゃべりする様子が柔らかな色彩で描かれています。今年も画家の西村繁男さんに描いていただきました。