我々にとって母のような存在であったピアニストの遠山慶子さんが2021年3月29日に永眠されました(享年87歳)。
彼女の経歴は語るまでもなく、10代でアルフレッド・コルトーに認められ渡仏。コルトー氏の元で研鑽をつみ1963年パリでデビュー。その後も世界で活躍され、1980年からはじまった草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルには初回から2019年までピアニストとして参加。ピアノ・クラスの講師としても2009年まで後進の指導にご尽力くださいました。
誰にでも分け隔てなく接してくださり、常に当音楽祭の事を一番思い見守ってくださった氏に感謝するとともに、謹んで哀悼の意を表しご冥福をお祈り申し上げます。
※写真は第40回(2019年)当音楽祭のコンサートにて(撮影:林喜代種)。