クラリネットを含む室内楽の夕べ/
岡田博美、四戸世紀と小野 聡
ピアノの岡田博美さん、クラリネットの四戸世紀さん、そしてヴィオラの小野聡さんのお三方による、ベートーヴェンのソナタ2曲、モーツァルトとシューマンのトリオというプログラムでした。
モーツァルトとシューマンのトリオは渋い玄人好みの曲でしたが、聞いてみると納得の名演でした。ある意味、華やかな曲とか速い曲とかは聴衆の感動を引き出しやすいのですが、渋い(地味)曲は演奏家にとって難しい相手であるといえます。今回取り上げられたシューマンの『おとぎ話』は、同じクラリネットの室内楽でいえばブラームスの三重奏曲やモーツァルトの五重奏などに比べれば、率直に映え度で言えば劣るのは否めないところ。ただ、独特の内向的な美しさとテクニカルな難しさはやはりシューマンならではの佳作。終演後にお話を聞いた四戸さんによると、今回の演奏はバッチリうまくいったとのこと!その様子はこちらの公式YouTubeチャネルでご覧いただけます。