ポピュラー・コンサート
ピアニスト遠山慶子さんを偲んで
今年3月に逝去されたピアニスト遠山慶子さんは草津音楽祭を長らく支えていた人物。演奏だけではなく多くのアーティストやスタッフの心の支えにもなっていました。近年は上皇后美智子様と親交があり草津の行幸啓に大きなご功労をなされてきました。
そんな慶子先生を偲んでゆかりのある楽曲や長らく親交のあったピアニストによって追悼演奏会が行われました。
生前、自分の葬儀でかけてほしいといっていたCDがフルーリー(ウィーン・フィルの元首席フルーティスト)の吹くグノーのアヴェ・マリアだったとか。そのアヴェ・マリアをザビエル・ラックさん(FL)と桒形亜樹子さん(チェンバロ)演奏し、ついでフルートのポピュラー曲(フォーレのシシリエンヌなど)がラックさんとハープの福井麻衣さんによって、そして小野聡(Va)さんが加わってドビュッシー『フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ』が演奏されました。
後半は、鈴木大介さんによる西村朗「三つの戯画」とアシスタント・ピアニストとして長く草津にゆかりのある方々によるショパンのノクターン集が演奏されました。慶子先生も多くのショパンを録音されてきました。最後は、音楽監督の西村朗さんの自作自演(世界初演、また草津音楽祭で演奏するのは初!)による追悼曲。澄んだハーモニーに満ちた曲は最後は天に召され昇華されるように消えていって終曲。
公演の様子の一部はこちらから!