室内楽/クァルテット・エクセルシオ
ベートーヴェンからショスタコーヴィチへ
草津の音楽祭のコンサートではおなじみとなったクァルテット・エクセルシオによる公演が行われました。
この日のキー・ナンバーは「3」。フィリップ・グラスの弦楽四重奏曲第3番”ミシマ”、ショスタコーヴィチの第3番にベートーヴェンのラズモフスキー第3番というプログラムでお届けしました。今年はメンバー(セカンドヴァイオリン)が変わって初の草津の舞台ですが、変わらぬ常設カルテットらしい均整の良く取れた息の合った演奏を披露いただきました。
ベートーヴェンの第9番の弦楽四重奏曲「ラズモフスキー第3番」は、チェロを演奏したラズモフスキー候のために書かれたもので1楽章にはチェロの難しいパッセージが出てきます。これが聴きどころなのですが、大友さんの力強く快活な弾きっぷりに脱帽です。そして、4楽章はカルテットファンには有名なフーガ。熱狂の渦を経て最高潮に導くフィナーレ。ベートーヴェンの作り出したかった芸術作品としての弦楽四重奏の完成形がここにあります。
公式Youtubeチャンネルではベートーヴェンの3楽章を公開しています。