音楽祭スタッフによるコンサートピックアップ 8/28(sun)
天羽明惠さん、小貫岩夫さん、高橋アキさんの3人による前半のプログラムは、こころの琴線にふれる素敵な演奏でした。武満の「死んだ男の残したものは」、「燃える秋」などは海のように深く優しく、そして悲しい歌詞のなかにも、ふっと薄日がさすような長調も垣間見え、あらためて武満の天分の神業をみたような気がしました。
後半は、井阪事務局長の肝いりの企画である、サティの音楽喜劇「メデューサの罠」。これを本日はメデューズ男爵の清水寛二さんほか、秋山邦晴の日本語訳による能の舞台演出で行われました。草津音楽祭では度々、日本の伝統芸能との共演を果たしており第27回に「絵師」を取り上げて以来の公演となりました。
普段とは一味違うコンサートに、海外から参加の奏者陣もリハーサルの時点から大変盛り上がっていたことを付け加えておきます。(MY)