TAMÁS VARGA
チェロ Violoncello
1969年ブタペスト生まれ。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェリストを25年以上務めている。ソリストとしてのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との協演は、最も輝かしいキャリアの一つである。2000年、ジュゼッペ・シノーポリ指揮でベートーヴェンの三重協奏曲、2005年・06年にC. エッシェンバッハ指揮でシューマンのチェロ協奏曲、09年にZ. メータ指揮でR. シュトラウスのドン・キホーテ、17年にはA. ネルソンス指揮でドヴォルジャークのチェロ協奏曲を演奏し好評を博した。2019年には、A. ダナイローヴァと、世界的ピアニストであるR. ブッフビンダーとのベートーヴェンの三重奏協奏曲でA. ネルソンスと再共演。
ソリストとして全世界で活躍し、F. シャスラン、A. フィッシャー、Z. メータ、R. ムーティー、小澤征爾、G. シノーポリ、P. スタインバーグ、M. T. トーマス等、著名な指揮者と共演。特にM. T. トーマスとは、若い音楽家に知識と体験を与えることは非常に重要であるという深い信念を共有している。
後進の指導にも精力的で、最近ではオーストラリア、中国、ベトナム、日本、アメリカ(ニューヨーク、バークレー、マイアミ、シカゴ)など、世界各地でマスタークラスを開催している。彼は最新テクノロジーにも通じ、オンライン指導等をも行っている。シドニーにあるYoutube交響楽団のチェロセクションの指導といった、新たな試みも行っている。
人を繋ぎ、強くし、救うという音楽の力を見出す為に、若い音楽家と活動をすることを信条としており、2018年にはG.ドゥダメルの招きで、チリおよびベネズエラの国立ユース・オーケストラへ参加した。
室内楽では、ウィーン芸術週間、ブタペスト・スプリング・フェスティバル、ラインガウ音楽祭など、ヨーロッパの有名音楽祭に定期的に出演している。2018年ザルツブルク音楽祭では、ウィーン・フィルのメンバーとザルツブルク・モーツァルテウムでの室内楽イベントで共演した。これまでに、F. ボーグナー、R. ブッフビンダー、F. シャスラン、C. ヒンターフーバー、K. ライスター、B. マクファーリン、D. オッテンザマー、K-H. シュッツ、T. ヴァーシャーリ、バルトーク弦楽四重奏団、フランツ・リスト室内楽管弦楽団と共演。これまでに、カメラータ・トウキョウ、ナクソス、フンガロトン、キングレコード、カヴァッリレコードより25枚以上発売。