BRUNO CANINO
ピアノ Piano
イタリア・ナポリ生まれ。ミラノ音楽院でピアノと作曲を、ベルン音楽院でピアノと室内楽を学ぶ。ソリストおよび室内楽奏者として、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、日本、中国の主要なコンサートホールで演奏を行い、ピアノ・デュオのパートナーであるA. バリスタとは50年以上にわたり活躍。I. パールマン、L. ハレル、S. アッカルド、V. ムローヴァ、U. ウギ等の著名な弦楽器奏者と共演。スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、サンタ・チェチーリア管弦楽団、ローマ管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、フィラデルフィア管弦楽団、フランス国立管弦楽団等と、C. アバド、R. シャイー、W. サヴァリッシュ、P. ブーレーズ等の指揮で共演。現代音楽の研究にも熱心で、L. ベリオ、K. シュトックハウゼン、G. リゲティ、P. ブーレス、B. マデルナ、L. ノーノ、S. ブッソッティ、M. カーゲル等の作曲家とともに研究を行い、世界初演も多数行っている。1997年に「室内楽ピアニストの手引書」を出版。CD録音は、バッハのゴルトベルク変奏曲、ドビュッシーのピアノ作品全集、シャブリエのピアノ作品全集、カゼッラのピアノ作品集、L. ハレルと収録したメンデルスゾーンのチェロとピアノのための作品全集等があり、V. ムローヴァと共演しプロコフィエフ、ラヴェル、ストラヴィンスキーを収録した作品はエジソン賞を受賞した。99年から2002年までヴェネチア・ビエンナーレ音楽監督。ミラノ音楽院で24年、ベルン音楽院で10年教鞭をとる。イタリア、ドイツ、スペイン、日本でピアノと室内楽のマスタークラスを開講し、主要国際音楽コンクールの審査員を務める。22年12月、自身の作品「カターロゴ第2番」が大井浩明氏により東京で初演された。