音楽祭スタッフによるコンサートピックアップ 8/20(sat)
◆Vivaldi A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
もう超有名曲なので曲の解説はなにもいらないでしょう。
最近の国内外のコンサートを聴くと、この曲に関してはいかにクールにアドリブやアレンジをほどこしてオリジナリティをどんどん取り入れて聴衆を楽しませるか、そんな傾向があるのでしょうか。むしろ出版されている譜面通りきっちり弾いている方が珍しいのかもしれません。装飾音はもちろんスピード変化やダイナミクスのアドリブだけでなく、ソネットの朗読を加えたり打楽器をいれてみたりジャズの要素を取り入れてみたり、はたまたロックのように激しい演奏を売りにする楽団もみうけられます。
今日のオルケストラ・ダ・カメラータ・ディ・ペルージャの演奏も、さまざまな“仕掛け”を取り入れていました。リンクを張ったUstreamの動画を聴いていただくと分かりますが、例えば春の1楽章のヴァイオリン3 soliではパイプオルガンの高音をピヨピヨ鳴らして鳥を演出したりしていました。本来はスコアに書かれていないアレンジが随所にちりばめられて、リーダーのフランチェスキーニ先生のもとそれらが綿密に打ち合わせされて綺麗に効果的でした。
(MY)