パノハ弦楽四重奏団とタマーシュ・ヴァルガ/シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ(室内楽伴奏版)
シューベルトの現存する最初の作品は1810年13歳の時に書いたピアノ曲ですが、そのころは家族や友人と楽しむために書いていました。父(チェロ)やイグナーツとフェルディナンドの両兄(ヴァイオリン)と一緒に家族で弦楽四重奏を弾いて、フランツ(本人)はヴィオラを担当していたそうです。
その頃の早熟の天才といえる作品が、この弦楽五重奏曲のための序曲ハ短調D8です。ハ短調のもつ力強さの表現、ヴィオラ2本によるハーモニーの厚みなど、すでに完璧かつ大変魅力的な作品を書いています。
本日は、このほかにパノハ弦楽四重奏団による第10番D87と第13番D804「ロザムンデ」、ヴァルガ先生のソロ+弦4部の伴奏編曲版によるアルペジョーネ・ソナタが演奏されました。いくつかをアップしますのでお楽しみください!
(動画のアップは時間や録音、著作権等によりすべてではない場合がありますのでご了承ください)
8月19日の演奏曲目
F.シューベルト:弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 作品125の1 D 87
パノハ弦楽四重奏団
F.シューベルト:弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 作品29 D 804「ロザムンデ」
パノハ弦楽四重奏団
F.シューベルト:弦楽五重奏のための序曲 ハ短調 D 8
パノハ弦楽四重奏団、R.バウアーシュタッター(Va)
F.シューベルト(T.ヴァルガ編曲):アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D 821(室内楽伴奏版/世界初演)
T.ヴァルガ(Vc)、J.パノハ(Vn)、P.ゼイファルト(Vn)、M.セフノウトカ(Vc)、須崎昌枝(Cb)