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第44回(2024年)草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル開催!

8月20日(日)

合唱団とオーケストラ/モーツァルトとミヒャエル・ハイドンのレクイエム

 

曲目

W.A.モーツァルト:ヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョ K.261

W.A.モーツァルト:ヴァイオリンとオーケストラのためのロンド 変ロ長調 K.269

W.A.モーツァルト:ヴァイオリンとオーケストラのためのロンド ハ長調 K.373

ミヒャエル・ハイドン:レクイエム 変ロ長調MH838 「未完」(日本初演)

W.A.モーツァルト:レクイエム 二短調 K.626(H.C.ロビンズ・ランドン版)

 

出演者

W.ヒンク(Vn)/天羽明惠(Sop)/日野妙果(Alt)/小貫岩夫(Ten)/山下浩司(Bas)/C.ブリツィ(Org)/矢崎彦太郎(指揮)/栗山文昭(合唱指揮)/草津アカデミー合唱団/草津フェスティヴァル・オーケストラ

《謹告》ソリスト変更のお知らせ

この度、ミヒャエル・ハイドンおよびモーツァルトの「レクイエム」に出演予定の太田直樹氏が体調不良のため、山下浩司氏に変更して開催致します。ご来場予定の皆さまには開幕直前の変更となりましたことを、深くお詫び申し上げますとともに、どうぞご理解頂きます様、宜しくお願い致します。

キキドコロ

音楽祭のテーマがモーツァルト、そしてその合唱音楽となれば、何はともあれかの《レクイエム》が特別の存在。これを今回は最も一般的なジュスマイア補完版ではなく、ロビンズ・ランドン版で演奏するところにご注目下さい。このランドン版、CDなどでもまだ採用例はごく少ない現状ですが、決して怪しげなヴァージョンではありません。《レクイエム》がモーツァルトの死で未完に終わったあと、妻のコンスタンツェはまずヨーゼフ・アイブラーに補完を依頼しましたが、彼はその仕事を途中で投げ出してしまう。そこでモーツァルトの弟子だったジュスマイアがあとを引き受けたのですが、その際、彼はせっかくアイブラーが施したオーケストレーションを、全部破棄して一からやり直してしまった。さて、アイブラーとジュスマイアはどちらが良い仕事をしているか。アメリカ合衆国の音楽学者ロビンス・ランドン(1926~2009)は軍配をアイブラーに挙げて彼のオーケストレーションを復活し、残りはジュスマイア版に準拠するとともに、若干みずからの見解も加味して、この新たなヴァージョンを作り上げたのです(1989年)。1回はぜひ聴いてみたいとお思いになりませんか?
この日はほかにも盛りだくさんなプログラムが用意されている中で、これが日本初演となるミヒャエル・ハイドンのレクイエム(未完)が、草津ならではの果敢なチャレンジです。(大木正純)

 

音楽祭スタッフによるコンサートレヴュー

超有名曲のモーツァルトのレクイエムがメイン。しかし、本日のプログラムは前半も素晴らしい充実したプログラムだったと言えます。前プロは元ウィーンフィルコンサートマスターでウィーン弦楽四重奏団のW.ヒンク先生のソロによるモーツァルトのロンドとアダージョから3曲。「ヒンクのモーツァルト」を求めて遠路はるばる草津に足を運ぶお客さんも多く、ヴァイオリンとオーケストラのコンチェルティーノともいえる可愛らしくも甘美なこれらの3曲は、やはりヒンク先生の演奏で聴けた幸せを感じずにはいられない演奏でした。そして、M.ハイドンの未完のレクイエム。作曲家の死により曲なかばで絶筆となったため、本日はそのスコアの中断ぷりをそのままお届け、となりました。2曲目のいきなりの演奏終了にとまどいのため息がホールに広がったのも、名プロデューサーの粋な演出?!でしょうか。(ちなみに直後の休憩中に公演プログラムがたくさん売れたそうです)そして、アカデミー参加の合唱団のみなさま、お待たせしました。モーツァルトのレクイエムをアップしましたのでご覧いただけたらと思います。  (M.Y.)

入場料:全席指定席 大人¥4,700/小学生¥2,100

 

 

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