「くさつ音楽アーカイヴ」厳選名演の16曲目は、ドヴォルジャークのバガテル作品47/B.79より第1曲アレグレット・スケルツァンド。イルジー・パノハとパヴェル・ゼイファルトのヴァイオリン、ヤロスラフ・クールハンのチェロ、クラウディオ・ブリツィのハーモニウム=チェレスタでお届けいたします。
2011年、第32回の音楽祭では、パノハ弦楽四重奏団のメンバー3人が、得意とする同郷チェコの作曲家ドヴォルジャークの室内楽作品で、鍵盤楽器の魔術師ブリツィと共演しました。彼らは全員1998年の第19回より毎年草津を訪れ、当音楽祭を支え続けている存在です。ブリツィはこの年、ハーモニウムとチェレスタを組み合わせた貴重な複合楽器を草津に持ち込み、妙なる響きを披露しましたが、ここでもその楽器が使用されています。郷愁を湛えた佳曲を絶妙なるアンサンブルでお聴きください。
次回の「くさつ音楽アーカイヴ」の更新は9月18日(金)を予定しています。